
このたび当社 株式会社そとわコーポレーションは、広島県呉市昭和町に工場を取得及び支店を設置いたしましたことをご報告申し上げます。
本工場は当社にとって県外初の拠点であり、五つ目の製作拠点となります。
敷地面積は約20,800 ㎡、工場床面積は約13,100 ㎡です。
本施設には、大型鋼構造物の製作および海上輸送を前提とした生産体制を構築できる設備環境が整っております。
本工場は、海に面したオーバーハングクレーンおよび水切り場を備えており、700t および350t の大型クレーンの設備により、1000t 級の重量物製作物を工場から直接海上輸送へ接続できる設備構成となっております。大型構造物を陸送に依存することなく搬出できる点は、本拠点の大きな特徴
の一つです。
さらに、1000t 焼鈍炉をはじめとする大型熱処理設備、ショットブラスト設備を備え、大型鋼構造物の製作から加工、表面処理まで一貫して対応できる工程を構築しております。
また、五面加工機や立旋盤などの大型工作機械を備え、重量構造物の精密加工にも対応しております。
加えて、大型機器の据付や組立作業に対応するピット設備を有しており、大型機械・構造物の製作および整備にも対応できる環境が整っております。
これら約15 基の主要設備により、大型鋼構造物から機械部品まで幅広い製作に対応できる体制を構築しております。

工場

オーバーハングクレーン・水切り場

工場内部/ 700t・350t クレーン

工場棟・事務所
当工場は、戦前、海軍最大の基地を擁し東洋有数の規模を誇った軍港・呉の地において発展してきた製作拠点の一つです。この地域には高度な造船技術が集積し、「戦艦大和」を建造した場所として
広く知られています。
今回取得した工場は、まさに戦艦大和を建造した海軍工廠に関連する用途で利用されていた場所であり、歴史的背景を色濃く残しています。
戦時中の呉軍港空襲では周辺施設が大きな被害を受けましたが、本建物は焼失を免れ、当時の骨組みを保ったまま現在に至っています。
さらに、戦艦大和の砲台の製作に用いられた設備も現存しており、この場所が日本の重工業を支えてきた製作の現場であった歴史を今に伝えています。

呉軍行空襲

戦艦大和
本拠点の取得により、当社は既存設備を活用し、大型鋼構造物の製作と海上輸送を前提とした生産体制を確立し、長期的に信頼いただける製作体制の構築に努めてまいります。
広島は長崎と同様に、港を起点として造船や機械製作が発展してきた土地です。
当社はこれまで通り長崎の拠点を基盤として製作を継続しつつ、同じ系譜にある呉に拠点を持つことで、製作基盤のさらなる安定化を図ってまいります。
また、本施設は長い年月を経て受け継がれてきた建物でもあります。
当社はこの場所の来歴を尊重し、構造と環境を大切に活かしながら、次の世代へつながる拠点として適切な維持と運用に努めてまいります。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

1000t 焼鈍炉

五面加工機

ビット

ショットブラスト

塗装ブース

立旋盤